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こどもの日に飾られる鯉のぼりの意味とは?その背景や由来も紹介!

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こどもの日を迎えるにあたり、各家庭が空に鯉のぼりを掲げる風景は、この時期の風物詩となっています。

五月の清々しい空の下、色鮮やかな鯉のぼりが揺れる姿は、見る人の心を明るくします。

しかし、なぜこのようにこどもの日に鯉のぼりを飾るのでしょうか?

また、鯉のぼりの先端にあしらわれる吹き流しやその他の装飾にはどんな意味が込められているのでしょうか?

ここでは、それぞれの由来や意味について詳しくご紹介します。

鯉のぼりとは伝統的な願いの象徴!

鯉のぼりの歴史は江戸時代に遡り、その頃から男の子の誕生を家族が旗や幟を掲げて祝う習慣がありました。

鯉の絵が幟に用いられるようになったのは、鯉が龍へと昇るという中国の登竜門伝説に触発されたためです。

この伝説により、鯉は成功や出世の象徴と考えられるようになり、鯉のぼりには男の子が健康に育ち、将来の試練を乗り越えて成功することを願う意味が込められています。

鯉のぼりの色彩と意味とは?

地域によっては、鯉のぼりの数や色に家族構成を反映させる風習があります。たとえば、3匹の鯉のぼりがある家庭では、それが3人家族であることを示しています。

■黒い鯉(真鯉)は父親を表し、
■赤い鯉(緋鯉)は母親を、
■青い鯉は息子を、
■緑の鯉は次の息子を象徴します。

女の子がいる家庭では、オレンジ、ピンク、紫の鯉を加えることもあります。

初めは黒い鯉のみでしたが、時を経て赤や青が追加され、家族全員を表現するようになりました。

童謡「こいのぼり」にも、黒い鯉が父親を、赤い鯉が子供たちを意味すると歌われています。

吹き流しの深い意味とは?

鯉のぼりの頂点に付けられた、五色の布でできた吹き流しは、邪悪な力を払うために用いられます。

青(または緑)、赤、黄色、白、黒(あるいは紫)のこれらの色は、中国の五行思想に基づいて選ばれており、全ての色がそろうことで、強力な魔除けとしての力を発揮するとされています。

もともとは戦国時代に幟の魔除けとして使用されていたものが、のちに男の子の健やかな成長を願うための魔除けとして鯉のぼりに取り入れられるようになりました。

鯉のぼりの棒についてる装飾の役割とは?

○回転球

鯉のぼりを支える棒の一番上にある球体は「回転球」と称されています。

以前は竹で作られた「駕籠玉」とも呼ばれていたこの装飾は、新しく生まれた男の子の誕生を天に知らせ、神々にその子の幸せを祈願するために使われてきました。

○矢車

回転球の直下にある「矢車」は、放射状に配置された矢が特徴です。

これらの矢は、四方八方から迫る邪気を払い除けることを目的としています。

また、矢車が風によって回転する際に出る音は、天の神々の注意を引き、子供たちを守ってほしいと願うサインとして機能します。

鯉のぼりに込められた家族愛とは?

以上のように、鯉のぼりは、単に鯉の形をした飾りではなく、吹き流し、回転球、矢車に至るまで、生まれたばかりの男の子への家族の愛と願いが込められています。

この伝統を知ることで、鯉のぼりを見る度に心が温まります。

現代では徐々に忘れ去られがちなこの風習ですが、引き続き大切にしていきたいですね!

まとめ

子供の日に各家庭が鯉のぼりを飾る習慣は、日本の春の風物詩です。

この習慣は江戸時代に始まり、男の子の誕生を家族が旗や幟で祝うことから来ています。

鯉のぼりは、鯉が龍に変わる中国の伝説「登竜門」に基づき、男の子の健康と成功を願う象徴です。

鯉の色は家族構成を表し、吹き流しや鯉のぼりの棒につけられた装飾品には、邪気を払い幸せを願う意味が込められています。

この美しい伝統は、見る者の心を温かくし、家族の愛と願いを表していますが、現代社会では忘れがちになっているため、大切に継承していくべき文化です。