今回は、男性と女性のシャツの違いについて考えてみます。
要するに、ボタンのつけ方が逆なんです。
オフィスや学校でよく着るシャツ。
1枚できちんとした印象を与えるので、出勤時に何を着るか迷ったときにも役立ちます。
でも、性別ごとにデザインが違うことを知ってましたか?
この記事では、男女でシャツのつくりが違う理由について説明します。
最後までお付き合いください。
【シャツ】男女の違いとは?
まず、男女のシャツの違いは、ボタンのつけ位置が左右逆だということです。
男性のシャツは右側に、女性のシャツは左側にボタンがついています。
家にある男性用と女性用のシャツを確認してみたところ、やっぱり、逆でした!
この前、アイロンをかけているときに感じた違和感はこれが原因かもしれません。
なぜそうなったのか、不思議ですね。
ボタンが逆なのはなぜ?男女別の理由
男女でボタンが逆になっている理由には、6つの説があります。
それぞれ3つずつ説明していきます。
※右利きの人が多いという前提で話を進めます。
男性の説3つ
男性の説は3つあります。
自分で着るときに使いやすい
単純に、着脱がしやすいようにしてあるということです。
後で説明しますが、女性は他人に着せてもらうことが一般的でした。
男性は自分で着るので、右利きの人にとって、右のボタンの方が使いやすいので、今の形になったという説があります。
銃を持つため
右手で銃を持つため、左手でボタンを外しやすいようにしてあるという説です。
狩りが一般的だった時代に、銃を持つ機会が多かったようです。
剣を抜きやすくするため
先ほどの銃と同じ理由です。
右利きの人が多いので、右手で剣を持つことが一般的だったのでしょう。
男性は武器を扱うことが多かったので、そのようなデザインになったのでしょう。
女性の説3つ
次に女性の説3つです。
他人に着せてもらうため
最初、ボタンのある服は貴族や裕福な人々が着ていました。
ボタン自体が高価だったようです。
そして裕福な女性は、他人に着せてもらうことが一般的でした。
そのため、前から留めやすいように逆にしたという説があります。
乗馬しやすいように
当時は馬にまたがるのではなく、横向きに座って乗っていました。
体の右側を前にして座ることが多かったようで、前から風が服に入らないようにするために逆にしたという説があります。
授乳しやすいように
右利きの場合、赤ちゃんにミルクを飲ませるときには、左手で抱えることが多かったです。
右手でボタンを外しやすくすることで、スムーズに授乳できるように考えられたという説です。
以上が、ボタンの位置が異なる理由の6つの説でした。
昔は性別ごとに生活スタイルが異なり、服のデザインもそれに合わせて変わっていました。
しかし現在では他人に着せてもらうことは一般的ではなく、女性も自分で着ることが一般的です。
同じデザインでも問題ないと感じるかもしれませんが、昔からの慣習が残っているため、今も変わらないのでしょうね。
シャツのボタン配置は?
男女兼用の服も増えていますが、その場合、ボタンの位置が気になりますね。
結論から言うと、右側についていることが多いようです。
男性用と同じ配置ですね。
ただし、これは男性優位を意味するわけではありません。
単に、着脱しやすいからです。
今ではメンズウェアを女性が着こなすファッションも増えていますし、男性がレディースを着ることも珍しくありません。
SNSにはそのようなファッションを紹介するアカウントも多数ありますし、私も参考にしています。
他人の服を見て、「これは男性用か女性用か」と考えることは少なくなりましたね。
今ではボタンの位置についてあまり気にしないかもしれませんが、自分が好きな服を着ることが大切ですね。
ボタンの配置の歴史
ボタンの位置が定着したのは19世紀ごろだと言われています。
大量生産が可能になったことと、ファッション雑誌が左側のボタンを持つ女性服を紹介したことが契機でした。
ヨーロッパでは13世紀ごろからボタンが存在していましたが、その当時のものは見た目や用途が異なりました。
ボタンは貴族や裕福な人々が身につける装飾品であり、金や銀、パールなどを使った華やかなものでした。
19世紀に入ると大量生産が可能になり、一般市民もボタンのついた服を着るようになりました。
同時期にアメリカのファッション雑誌が左側のボタンを持つおしゃれな女性服を紹介し、左側のボタンが女性用の服の象徴となりました。
ファッション雑誌の影響力は偉大ですね。
ボタンが一般的に使われ始めてからまだ150年ほどしか経っていないのは驚きですね。
まとめ
・男女でボタンの位置が異なる
・ボタンの配置は19世紀ごろに定着
・男女兼用の服は右側にボタンがつくことが多い
・ファッション雑誌の影響が大きい
以上、男女のシャツの違いとその歴史について解説しました。
性別ごとの違いを知るだけでなく、その背景も理解すると興味深いですね。
次にシャツを着る機会があれば、この話を思い出してみてください!