マヨネーズは、卵、酢、植物油を主成分に、さまざまな調味料やスパイスで風味を加える、世界中で愛されるソースです。
日本でも非常に人気があり、多種多様な料理に使用されています。
この記事では、マヨネーズに関連する特別な日とその歴史にスポットを当てます。
マヨネーズの日とは?
マヨネーズ記念日は、毎年3月1日に祝われます。
この特別な日は、食品製造のリーダーであるキユーピー株式会社によって2015年に制定されました。
キユーピーはマヨネーズのほか、ドレッシングやジャムなど多岐にわたる製品を提供しています。
▪マヨネーズの日の目的
マヨネーズ記念日の目的は、マヨネーズの美味しさや栄養価、安全性、そして料理への応用可能性を広め、その魅力を伝えることにあります。
▪マヨネーズの日の由来
この記念日が3月1日である理由は、キユーピーが1925年の3月に日本で初めてマヨネーズを製造し、市場に投入したことにちなんでいます。
▪マヨネーズの日のイベント
キユーピーはマヨネーズ記念日に合わせ、さまざまなイベントを開催しています。
過去には、東京・調布市にある「マヨテラス」でマヨネーズの歴史を学ぶイベントや料理教室が行われました。
最近では、オンラインイベントが主流となり、Zoomやウェビナーを使ってマヨネーズの歴史や影響についての解説がありました。
また「マヨテラス」と国内の4つの工場をつないでのバーチャルツアーなどが実施されています。
興味がある方は、キユーピーの公式サイトをぜひご覧ください。
3/1はマヨネーズの日!レポーターのMiracle Vell Magicことベルちゃんがお邪魔したのはマヨネーズにまつわる様々な情報を楽しく学べる見学施設 「マヨテラス」!#高橋みなみ #これなに #tokyofm #キユーピー #キユーピーマヨネーズ #マヨネーズの日 pic.twitter.com/7fIpQH9KMi
— 高橋みなみの「これから、何する?」 (@KoreNaniTFM) March 1, 2017
マヨネーズの興味深い歴史とその進化
マヨネーズの起源について
世界中で愛されているマヨネーズですが、その起源は一体いつに遡るのでしょうか?
マヨネーズが誕生したとされる場所についてはいくつかの説がありますが、最も有力なのは18世紀のスペイン、メノルカ島と言われています。
その時代、フランスの著名なリシリュー公爵がイギリス領だったメノルカ島を攻略した際、マオンという港町の食堂で提供された独特のソースに出会いました。
これが後にマヨネーズとして知られるようになるソースの始まりです。
公爵はこの卵黄、塩、オリーブオイルを使ったソースを気に入り、フランスに持ち帰って「マオンネーズ」と名付け、広めました。
このマオンネーズ(後にマヨネーズと呼ばれるようになる)は、パリで瞬く間に広がり、フランス料理に欠かせないソースとなりました。
現代に見られるマヨネーズの形は、フランス料理の巨匠、アントナン・カレームが自著「パリ風料理の本」で紹介した卵黄、植物油、酢を混ぜ合わせたソースに由来します。
カレームは多くの王侯貴族のために料理を提供し、その手腕によってマヨネーズはヨーロッパ中に広まったのです。
おはようございます☀
今日はマヨネーズです♪そもそもがスペイン料理のソースが由来のようでオリーブオイルを使用してるそうで、
日本のマヨネーズは日本人の口に合うように菜種油や大豆油を使ってるそうです🤫
なるほど、これなら味付けに迷わねえッス。
…さぁ、しまってこうダニ✨ pic.twitter.com/YGn4J2afjN— たっつぁん@焚き火好きのボヤキ (@protatu) January 25, 2023
また、バスク地方のバイヨンヌの「バヨネーズ」ソースや、古代エジプトでオリーブオイルと卵を混ぜ合わせたソースが起源とする説もあります。
1830年代には、ヨーロッパからアメリカへもマヨネーズは伝わりました。
最初は上流階級に限られた高級ソースでしたが、1905年、リチャード・ヘルマンというドイツ出身の移民が運営する食料品店で、彼の妻が作った自家製マヨネーズが使用されたサラダが人気を博し、顧客の要望に応えて自家製マヨネーズの販売が始まりました。
その後、1913年にマヨネーズ専門工場が建設され、アメリカ中に広まることとなりました。
日本におけるマヨネーズの歴史
日本でのマヨネーズの導入は大正時代に遡ります。
キユーピー株式会社の創業者、中島董一郎氏がその先駆者とされています。
1912年にアメリカで缶詰の研究に従事していた中島氏は、現地で広く普及していたマヨネーズを使ったサラダに魅了されました。
日本人の栄養改善を願い、アメリカのマヨネーズよりも多くの卵黄を使った独自のレシピを考案し、販売することを計画しました。
帰国後、1918年に中島商店(後の中島董商店)を立ち上げ、続いて1919年には食品工業株式会社(後のキユーピー株式会社)を設立。
1925年3月1日、これが日本初のマヨネーズ販売の始まりでした。
当時の日本では生野菜の摂取が一般的ではなく、マヨネーズの価格も高かったため、初めはあまり普及しませんでした。
しかし、中島氏は試食会や積極的な宣伝活動を通じてマヨネーズの認知度を高めました。
第二次世界大戦中は材料不足により製造が一時的に中断されましたが、戦後に再開され、手頃な価格設定と他メーカーの参入により、日本全国に広まりました。
まとめ
マヨネーズは世界各地で様々なバリエーションがありますが、日本のマヨネーズは特に卵黄を多く使用する傾向があります。
これは中島董一郎氏の日本人の栄養改善への願いに基づいたものです。
現代ではマヨネーズの過剰摂取が健康上の問題とされる一方で、ビタミンEやK、レシチンなどの栄養素が含まれており、適量を摂取すれば健康に良い影響を与えることができます。
特に野菜が苦手な方にとっては、マヨネーズを加えることで野菜を食べやすくなるというメリットもあります。
マヨネーズの使い方に工夫を凝らし、バランスの取れた食生活を心がけることが大切です。