ピアノは、多くの家庭で選ばれる人気の習い事です。
特に幼い時期からピアノを始める子供は多く、ピアノ学習は集中力の向上、忍耐力の養成、知能の発達、音楽的感受性の育成など多くの利点があります。
これらの利点に魅力を感じる親御さんも多いですが、実際には家での毎日の練習が思った以上に大変です。
「うちの子はピアノの練習を全くしないんです…」と悩む親御さんもいるでしょう。
子供は楽しくなければ練習に身が入りません。
そのため、練習を楽しむことが何よりも重要です。
忙しい毎日を送る親御さんにとっても、練習しない子供に対してストレスを感じることがありますね。
今回は、子供がピアノを楽しみながら毎日練習するための方法をご紹介します。
この記事は特に以下のような方にお勧めです。
■ 子供と一緒にピアノを楽しみたい方
■ 子供の練習不足にイライラしてしまう方
■ 子供にピアノを嫌いにさせたくない方
ピアノの練習を楽しむ習慣をつける
ピアノが上手くなるには毎日の練習が欠かせません。
親としては「毎日練習させなければ」とプレッシャーを感じることもあります。
しかし、小さな子供がすぐに練習を拒否することもあります。
子供の遊びたい気持ちや気分のムラはよくあることです。
そのため、忙しい中で子供のそうした態度にイライラしてしまうこともありますが、ここは我慢の時です。
子供を叱ると、さらに練習を嫌がるようになり、悪循環に陥ることもあります。
ピアノの練習中に親がイライラしてしまうと、それだけで子供がピアノを嫌いになってしまうかもしれません。
特に幼児期は楽しく学ぶことが、ピアノを嫌いにさせないための最も重要なポイントです。
子どもが自発的にピアノを練習するためのアドバイス
毎日の練習は必須ではない
一見矛盾しているように感じられるかもしれませんが、毎日練習する必要はありません。
通常、「ピアノ=毎日の練習」と考えられがちですが、たまには休むことも大切です。
強制的に練習させると、子どもも親もストレスを感じます。
もし「今日は練習が難しい」と感じたら、休む勇気を持つことも重要です。
プロを目指すわけではない限り、「理想は毎日練習だけど、週に1〜2回の休息日があってもいい」という考え方で十分です。
休息日には、「明日練習できる?」と子どもと話し合い、次の練習を約束するとよいでしょう。
子どもは約束を守ることに意識を向け、努力するようになります。
無理に毎日練習するより、週5回の気持ちのいい練習の方が効果的です。
親が教えるのを控える
親が指導者モードになりがちですが、これは避けた方がよいでしょう。
子どもは学びながら楽しむことを望んでいます。
ピアノの先生がいる場合は、教育は先生に任せ、親はサポートする役割に徹することが望ましいです。
子どもが練習中に機嫌が悪くなった際には、「教えずにそばで支えてあげてください」というアドバイスを実践すると、子どもはリラックスして練習に取り組めるようになります。
親もピアノを楽しむ
ピアノが弾ける親は、子どもと一緒に演奏したりデュエットを楽しむことができます。
また、ピアノを弾けない親も、子どもに教えてもらうことで一緒に楽しむ時間が増え、子どもはピアノにより親しみを感じるようになります。
ピアノ音楽を一緒に聴く
家で遊んでいるとき、食事時、移動時にピアノの曲を流すことは、親子の素晴らしい習慣となります。
親子で音楽について話をすることで、子どもは自然とピアノ音楽に親しむようになります。
好きな曲を自分で演奏したいと思う気持ちは、練習のモチベーションにつながります。
ピアノ演奏の動画を見せる
YouTubeで同年代の子どもがピアノを演奏する動画を見せるのも効果的です。
これにより子どもは他の子の演奏に刺激を受け、練習に対する意欲を高めます。
特に、ピアノ発表会で演奏している動画や、華やかな衣装を着た演奏は、子どもの注意を引きやすく、演奏に対する興味を深めます。
自分もお気に入りのドレスを着て練習することが、子どもにとっては楽しい遊びの一環となります。
音あてゲームで遊ぶ
ピアノの音を使ったクイズゲームは、練習をより楽しくします。
音名を当てるゲームは子どもの音感を養うのに役立ち、遊びながら効果的に学習できる方法です。
子どもがゲームを提案することも多く、これは彼らの学習意欲を示しています。
親が故意に間違えることで子どもが正解すると、彼らは達成感を得て、学びながら楽しむことができます。
他者のアドバイスを活用する
子どもがピアノの練習を嫌がるときには、第三者の言葉を借りる方法が効果的です。
「おばあちゃんが君のピアノの動画を見たいと言っているよ」
「先生が毎日触ると上手くなると言っていたね」
と伝えることで、子どもの練習意欲を引き出すことができます。
また、お気に入りのぬいぐるみを使って、「ねえ、今日の演奏を聞かせてくれる?」と尋ねると、子どもは楽しみながら自然とピアノを弾き始めることが多いです。
このようなアプローチは、親が直接命令するよりも受け入れやすく、我が家では大変効果的でした。
報酬を設定する
ピアノ練習後にシールやスタンプを与えることも、子どものモチベーションを高める良い方法です。
「今日は一生懸命弾いたね、だからシールを3つあげるね」と具体的な報酬を設定すると、子どもは練習に対してポジティブな感情を持ちやすくなります。
子どもが上手だと感じさせる
親が子どもの演奏技術を高く評価することで、子どもは自信を持ち、積極的に練習に取り組むようになります。
「ママは君の年齢の時にはこんなに上手く弾けなかったよ」と言うことで、子どもに大きなモチベーションを与えることができます。
コンサートに行く
たまには地元のホールで開催されるオーケストラやピアノのコンサートに子どもを連れて行くのも効果的です。
特に子ども向けのイベントに参加することで、ピアノに対する興味やモチベーションを高めることができます。
生の演奏を聴くことは、楽しいだけでなく、音楽理解を深める素晴らしい機会となります。
親子でピアノに親しむ
親子で一緒に学ぶ
実は私も、娘がピアノを習い始めたときに一緒にレッスンを受けることにしました。
幼い頃に少し練習した経験がありましたが、ほとんど忘れてしまっていたので、一から再学習しました。この経験が、娘と共に成長する喜びを感じさせてくれます。
大人向けの教材を使用する
大人向けのピアノ学習教材を使用するのもおすすめです。
これらの教材は初心者でも簡単に始められるように設計されており、自宅でリラックスしながら効率的に練習を進めることができます。
DVDが付属しているものも多く、視覚的に学ぶサポートを受けながら自分のペースでスキルを伸ばすことが可能です。
まとめ:毎日ピアノを練習する子に育てるための方法
ピアノ学習には多くのメリットがありますが、上達するには時間と継続的な努力が必要です。
幼少期から楽しい練習環境を整えることが、持続可能な習慣の基礎を築きます。
子どもが「ピアノが楽しい」と感じ、自発的に毎日練習に取り組むようになれば、親としても負担が軽減され、共に成長していく喜びを感じることができます。
初期段階で無理をせず、好きなペースで進めていくことが、自然と技術向上へと繋がります。
焦らずに親子で音楽の旅を楽しむことが大切です。
これらのアプローチを通じて、親子での絆やサポートが強化され、子どもがピアノに向かうモチベーションが持続することでしょう。
何か参考になるアイディアが見つかれば嬉しく思います。