母の日には、感謝の気持ちを込めて花を贈るのが一般的ですね。
でも、花にはそれぞれ意味が込められているため、間違えてしまうと思わぬ誤解を招くことも。
もし、適さない花を選んでしまったらどうすればいいでしょう？
この記事では、母の日に避けた方が良い花と、万一選んでしまったときの対応策を紹介します。
母の日の避けるべき花の種類は？
母の日には、元気で華やかな花がふさわしいです。
しかし、次のような花は、母の日のギフトには向かないとされています。
白いカーネーション
カーネーションは母の日の定番ですが、色によって意味が異なります。
白いカーネーションは、愛情や尊敬の象徴でありながら、同時に喪や悲しみも表します。
日本では、故人を偲ぶ時に白いカーネーションを贈ることが多いため、生きている母親には不向きとされています。
母の日の起源と白いカーネーションとの関係は、1900年代初頭のアメリカに遡ります。母の日を提唱したのは、アンナ・ジャービスという女性です。彼女は、亡くなった自分の母親を偲び、全ての母親を称える日を作りたいと考えました。アンナの母、アン・リーヴス・ジャービスは、アメリカ南北戦争の時期に「母の友情の日」という社会活動を行っており、地域社会の和解と家族の絆を強めることに尽力していました。
アンナ・ジャービスは、母の亡くなった日である5月の第2日曜日に、全ての母親を記念する母の日を提唱しました。彼女は、母親への愛と尊敬の象徴として白いカーネーションを選びました。アンナによれば、白いカーネーションは母の純愛を象徴し、その形と美しさ、香り、耐久性が、母性の純粋さと強さを表しているとされます。そのため、最初の母の日には、自分の母がまだ生きている人は赤やピンクのカーネーションを、既に亡くなった母を偲ぶ人は白いカーネーションを身に着ける習慣がありました。
この白いカーネーションを通じて、母の日は母親への感謝と敬意を表す機会として、アメリカを始めとする多くの国々で広く受け入れられるようになりました。日本を含むいくつかの国では、このアンナ・ジャービスによって始められた伝統を踏襲して、母の日にはカーネーションが贈られることが一般的です。ただし、日本では白いカーネーションが故人を偲ぶ花としても使われるため、母の日には赤やピンクのカーネーションを贈ることが多いです。
百合
百合は純潔や高貴さの象徴ですが、悲しみや別れのイメージも持っています。
特に、白い百合は葬儀やお墓参りによく使われるため、母の日には避けたほうが無難です。
菊
菊は長寿や幸福を象徴する美しい花ですが、日本では秋の季節や皇室と結びつけられているため、一般的には母の日の花としては不適切です。
また、菊はお墓参りなどで使われることが多いため、母の日に贈ると、間違ったメッセージを送ってしまう恐れがあります。
母の日に間違った花を贈ってしまった時の対応策は？
もし母の日にふさわしくない花を選んでしまったら、どうすればいいのでしょうか？
焦らずに、まずは落ち着きを取り戻しましょう。
花の選び方やその意味は人それぞれ異なりますから、お母さんがその花の種類や背景に詳しくない、またはそれほど気にしない場合は、問題ないかもしれません。
もしもお母さんが花の意味を知っていたとしても、あなたの思いやりを理解してくれることでしょう。
その際は、謝罪とともに、あなたの感謝の気持ちを改めて伝えることが重要です。
しかし、お母さんが花の象徴的な意味やマナーを大切にするタイプの場合は、次のような手段を考えてみましょう。
花の交換
もし花をまだ手渡していなければ、花屋に連絡して交換をお願いしましょう。
既に渡してしまった後なら、新しい花を手配するために花屋に相談してみましょう。
その際は、お母さんへの謝罪と花の選択に関する説明をし、交換の了承を得ることが大切です。
メッセージカードを加える
花の交換が難しい場合は、メッセージカードを添えるという選択肢があります。
カードには、あなたの感謝の気持ちや、その花を選んだ理由を書き記しましょう。
たとえば、「この白いカーネーションを選んだのは、あなたの清潔感や品格を思わせるからです。
いつも支えてくれてありがとうございます」というように、花の意味よりも、あなたの感謝の気持ちを伝えることがポイントです。
別のプレゼントを添える
メッセージカードだけでは不安な場合、花と一緒に別のプレゼントを贈る方法もあります。
お母さんの好みや興味に合ったアイテムを選び、それに感謝のメッセージを添えれば、あなたの気持ちはより強く伝わるでしょう。
お母さんが喜ぶようなスイーツやアクセサリーなど、心からの感謝を込めた贈り物を選ぶと良いですね。
まとめ
母の日は、お母さんへの感謝を形にして花を贈る素敵な機会です。
しかし、花にはそれぞれの意味があり、間違った選択をしてしまうこともあります。
万一、好ましくない花を選んでしまった場合でも、心からの謝罪や感謝の気持ちを伝えることで、お母さんが真に喜ぶ形で対応しましょう。
